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詩(ポエム)

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いざ!婚活!

作: Re:Metatron

「貴方なら、メイクの仕方、わかるよね?」
・・・なんで?
私はオトコなのだが。

「んー。昔仕事で化粧品売り場も担当してたから若干なら」
それも20年以上前の話だ。
「じゃあカメラつけるから教えて」
LINEでトークをしていて、彼女がカメラを映した。
「私って普段はスッピンだからメイク苦手なんだよね。
 あと二重が大きいから目の作り方がわからない。
 頬も元々ピンクだし、肌は白いし」

まず今日着ていく服を見せて貰うことにした。
「姿見ある?もし良かったら今日着ていきたい服に取り敢えず着替えてみて」
「おっけー!」
スマホのカメラから映し出された姿は、パンツ一枚の姿だった。
「ちょっと待った。裸じゃん」
「下は履いてるから。別に貴方なら見られても平気だし」
「まあ・・・僕もきみの裸を見て発情はしないからいいけど」
負け惜しみでは無く。

「こういう感じにしようと思ってるんだけど」
若干カメラを意識しながら変身する彼女。
「薄いセーター着るから、スポブラでもいいよね?」
濃青のジーンズ、薄緑のセーター、茶色のコート。
「んー。色のバランスがおかしいかも。
 白のパーカーとか、持ってない?」
「白ならある!」
「じゃあそれに着替えて、もう一度見せて。カメラ切っていいから」
「今さら切らなくても。面倒だし」

「どう?」
「薄緑と茶系のコートだとアンバランスだったけど、
 ジーンズの濃青と薄緑のセーターと白のパーカー、これなら良いでしょ。
 自分ではどう思う?」
「言われてみれば確かに今の方が良いと思う!
 じゃあ洋服はこれで決まり!
 次はメイク!」

「カジュアルでラフな服装だから、ナチュラルなのが本当は良いけど、
 今日はそっち曇ってるし、パーカーが白だから、
 若干ナチュラルより少し濃い方が良いと思う」
「でも指でアイメイクするの難しいんだよね」
「指は使わないでブラシで。無ければ綿棒でも良いよ」
「そうなの?」
「綿棒の先をほぐして、少しずつ色を重ねるように」

「パレットに4色あるんだけど、一番濃い色はどこに?」
「二重がハッキリしてるから、二重の部分は薄めにすればいいから、
 アイラインの代わりに一番濃い色を目元に」
「こんな感じ?」
スマホのインカメラで見せてもらった。
「もう気持ち、1mmくらい幅を作ってぼかしてみて」
「こう?」
「そうそう。引いてない方の目と比べてみて?
 目元が若干強調されて、でもそこまで濃くは無いでしょ?
 この状態で4色使わなくていいから3色で仕上げよう。
 4色目はラメ入ってるからラフな今日は使わなくていい」

「まずは濃いグレーを入れたから、次は濃いベージュを若干薄めに」
「こんな感じ?」
「あ、それは少し濃い。そこまで濃くすると二重が厚ぼったくなる。
 綿棒を横にして使ってぼかしてみて」
「こう?」
「うんうん。で、ピンクをぼかしながらまぶたの真ん中から目尻にかけて」
「こんな感じでいい?」
「いいね。春っぽさがある」
「なるほど」
「次は下のまぶたに白のアイラインを細く薄く引いて」
「どうして?」
「白を入れると明るく見えるし、まぶたのシャドーが映えるから」
「初めて引くんだけど・・・大丈夫かな?」
慣れない手つきでラインを引く。
「あ、いいね。それでメイクしてない目と比べてごらん」
「おお!ナチュラル!」
「最後は二重の上の部分に一番薄いベージュを若干少し薄いくらいに目頭に。
 で、二重の下と合わせてピンクを若干濃いめにしてみて」
「これでいい?」
「いいね。これだと顔だけが浮いて見えないし、
 パーカーが白だからメイクしてるのがわかるでしょ」
もう片方の目も同じようにメイクをしてもらった。

「チークはどうしよう」
「今日は曇りでしょ?ほんの少しだけピンクをぼかして入れよう」
「おお!」
「次は唇だけど、グロスが目立つと服装と比べて浮くから、
 ピンク系を薄く塗ろう。赤だと唇だけが浮いてしまう」
「口紅はピンク色一本しか持ってないから良かった!こんな感じ?」
「んー、気持ちもう少し濃く」
「これは?」
「いいね。自分で鏡を見て、顔全体をスッピンの自分と比べてみて」
「おお!メイクしてるのがわかるけど、凄く自然だ・・・!」

「靴はどうするの?」
「お気に入りのコンバース!」
「ならいいんじゃない?靴紐の色は?」
「茶系。靴の色は黒」
「珍しい組み合わせだな・・・。他には無い?」
「濃いグレーのスニーカーならある」
「じゃあそっちにしよう。黒の靴だとジーンズに対して目立つから」
「なるほど!」
「新聞紙敷いて履いて、姿見で映すからみてみて」
数十秒後。
「こんな感じになった」
「いいね。リップも自然にピンクだし」
彼女なりに納得してくれたようだった。

「あのね、ひとつお願いがあるんだけど?」
「なに?」
「普段仕事行く時とかでも全くメイクしないんだけど、
 メイクしてコーディネートが必要な時に、また教えてくれない?」
「僕で良ければ教えるけど、僕でいいの?」
「さっき写メ撮って友達に送ったら、
 『自然なメイク!お人形さんみたいじゃん!』って。
 ほら」
スクショを送ってくれた。
「あらホント。
 まあ確かに、友達とかにメイクを教えてもらうと、
 個人個人で肌の色とかパーツの配置が違うから、
 一遍通りのやり方だと失敗する可能性が高いんだよね。
 どうせ教えて貰うのなら、デパートの売り場のお姉さんが良い。
 個人差に合わせてメイクを教えてくれるから。
 それが面倒なら、きみの肌色もパーツ配置も解ってるから、
 僕で良いなら教えるよ」
「女子力高すぎじゃない?w」
「言っておくけど、僕はガチのオトコだし、マツコじゃないから」
「わかってるよ!でも今日は凄く勉強になったからさ!」

ご満悦な彼女が向かう先は婚活パーティー。
当初、スカートを、と言ったのだが、寒いという理由で却下された。
パンツは黒のスラックスタイプしか無いと言うので、
仕方なくジーンズにした。
その上で女性としてアピールする為のメイクを施した、という訳だ。

「現地が解らないから地図送る!道案内して!」
Googleマップのリンクをクリック。
駅を降りてすぐ真っ直ぐ歩き、一つ目の信号を左折するだけだった。
「これ、僕のナビいる?」
「いる!私、方向音痴だし、貴方の声を聴きながら歩けば、
 勇気も沸いてくるし!」

現地を観たことも無い私が、口頭でナビ。
駅を降りて、通話をしながら約10分。
婚活パーティーが行われるテナントのビルに到着した。
「ここだ。でも何階の何処だろう・・・」
「掲示板とか入り口すぐに張ってない?」
「あ!あった!よし!行ってくる!」
「OK。あ。言っておくけど、妥協はしないように。
 それと連絡先の交換はLINEまでにしておくように。
 ジモティーだから、住所まで教えると後々面倒になるよ」
「なるほど!わかった!じゃあ行ってくる!」

彼女が今一番チカラを入れている婚活パーティー。
実りあるモノになりますように・・・。

※この詩(ポエム)"いざ!婚活!"の著作権はRe:Metatronさんに属します。

作者 Re:Metatron さんのコメント

実りあるモノになりますように・・・。

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